前回記事では、質素系サイドFIREの我が家の教育費計画に関してお伝えしました。
・ジュニアNISAを活用する
・夫名義のNISAを活用する
・高等教育の修学支援制度を活用する
このような方法で教育資金の将来的な目処を立てています。
さて、今日は我が家の資産勘定にはいれないように・・・
とは思いつつも、視野には入れておきたい遺産相続のお話です。
夫の実家の遺産は相続放棄予定
夫は四人兄弟の長男です。
下に二人の妹と一人の弟がいます。
大学進学と共に実家を離れ、現在はほとんど実家には帰省していません。
(物理的な距離の問題もあり)
きょうだいの仲は大変よく、「一番上のお兄ちゃん」として妹や弟のことをよく考えている兄だなぁと側から見ていて思うくらいしっかり者。
両親との仲もよく、家族間には特に大きな問題はありません。
その上で、夫は「親の遺産を相続しない」と決めています。
理由は、一番近くで親の面倒を見てくれている末子の妹に全てを譲りたいと考えているから。
自分自身は実家から遠く離れた地に居を構えて二十数年。
これからも実家のある土地へ戻るつもりはないため、親に何かあった場合には必然的に両親と同じ県内に住んでいる妹へ頼らざるを得ません。
今現在両親は元気でいますが、色々と苦労をかけているだろうと察している様子。
実家の土地家屋などの不動産は、両親が他界した後、売却するなどして現金化し、妹へ譲ろうと考えているようです。
預貯金などはどれくらいあるのか不明ですが、子供の頃から贅沢のできない家庭で育ったという話から察するに、それほど多くはないのかもしれません。
そういう訳で、夫の家族から引き継ぐ資産などは今後一切無いものとして計画を立てています。
妻の実家の資産状況
さて、私(妻)の実家はというと、預貯金はほとんど無いものの、不動産の相続がいずれ発生する予定です。
父の遺言で、父が他界した後は全ての財産を母に相続させることになっています。
(私の両親は歳の差が10歳あるため、父が先に他界することを前提に相続プランを立てています)
私には歳の離れた義兄(異母兄弟)がいますが、子供である私たち二人はこの時点では何も相続しない予定。
問題は母の死後です。
毎年届く固定資産税のお知らせの評価額を元に、売却価格目安(相場)を計算すると、私の実家の不動産(土地・家屋)は全て合わせて1500万円ほどになります。
NO | 種別 | 売却価格目安(相場) |
1 | 土地1 | ¥5,331,455 |
2 | 土地2 | ¥2,796,171 |
3 | 土地3 | ¥3,452,914 |
4 | 家屋1 | ¥2,780,154 |
5 | 家屋2 | ¥581,741 |
合計 | ¥14,942,435 |
義兄とどのように遺産分割するのかは、今後の大きな問題といえます。
最近、立て続けにご近所の土地・家屋が売りに出されることが続いたのですが、いずれのケースも遺産分割が上手く進まず、結果、土地・家屋を売りに出して現金化し、それを分けるという手段になったお宅がありました。
現代のライフスタイルでは、高齢の両親が亡くなった後、実家の家屋を残したままそこに住むという選択にはならないのでしょうね。
(核家族化でそれぞれが持ち家を持っていると、必然的に実家に住むという選択はなくなります)
土地だけの相続でしたら、売るのもらくですが、古い家屋付きとなるとまた話は別。
老朽化した家屋を解体する費用というのも相当かかります。
家を壊して土地を売ったらプラスマイナスゼロということも十分にあり得ること。
私の実家も築45年が経過しているため、両親二人が他界する頃には相当な年月が経つことになります。
私たち夫婦も、自分たちの老後を考えた場合、将来的には都市部への移住を視野に入れているため、今住んでいる実家は必要なくなることでしょう。
恐らくご近所さんと同じく、土地・家屋を売りに出して現金化する未来というのが予想されます。
遺産は無いものとしてライフプランを立てる
義兄との遺産分割協議が上手く進めば良いですが、中々そうはいかないのが世の常(^^;)
母方の祖父が他界した時に、親族がかなり揉めた現状を目の当たりにした私としては、相続分の資産はあって無いようなものだと思っていた方が気持ちが楽です。
そこに期待をしてしまうと、後々計画通りに進まなかった時の気持ちの落ち込みやストレスが負担になります。
とはいえ、現段階でこれくらいあるのだな…という把握は必要。
将来的に少しの金額でも相続できれば、生活に余裕が出ることは間違いありません。
親からの遺産分はライフプランには入れず、おまけ的な要素として捉えておくのが無難かなと考えています。
>>次回:まとめ〜質素系サイドFIREの条件とは